セラミドの特徴や働き/セラミドの種類について
セラミドの特徴や働き
セラミドは肌にとって必要な成分の一つであり、様々なスキンケア化粧品に配合されています。
人間の皮膚は大変薄いものの、表皮層や真皮層、皮下組織といった3層に分かれています。
さらに表皮層では角質層や顆粒層、有棘層や基底層と4つの層から成り立ってます。
その中でも角質層は厚さ0.02mmと大変薄いのですが、外部の刺激から皮膚を守り、さらに潤いをそのまま閉じ込める働きをします。
角質層の細胞はたんぱく質であるケラチンでできており、しっかりと規則正しく並んでいますが、規則正しく並ぶために必要なのがセラミドです。
セラミドは細胞間脂質の成分であり細胞と細胞をつなぐ働きをする特徴があります。細胞間脂質の主成分であり、約半分を占めます。
主に保湿機能とバリア機能の2つの働きがあり、水分をしっかりと蓄えることができるので、乾燥から肌を守ることができるほか紫外線などの外からの刺激に対しても肌を守ることができます。
セラミドの種類
現在のところ、人間の皮膚にセラミドは6種類存在しており、それぞれ機能があります。
1番目のものは外部刺激に対してバリア機能と水分保持機能を保つことができ、2番目は高い水分保持機能を、3つ目は水分保持としわの深さを軽減する、4と5番目は角質の脂質バリア層の構築を行い、それを保持する機能、そして最後の6番目は水分保持とターンオーバーを促す、しわの深さを軽減する効果があります。
6種類の中で最も多く含まれているのが2つ目のものであり、全体の21%ほどがセラミド2のものになります。そのため不足してしまうと、肌がかさつき、突っ張り感が出てきたり、白い粉がふいたりするほか、シワやシミができやすくなる、外部の刺激に弱くなるので肌荒れが生じるなどのことが起こります。
特に1番と3番、6番目のものが減少してしまうと皮膚は過敏になってしまい、ドライスキンを引き起こすほか、角化症や魚鱗癬、アトピー性皮膚炎を引き起こしてしまいます。なお、3番と6番は加齢によって減少することが判明しているため、適度に補わなくてはなりません。
このようなことが起こらないようにするにはセラミドを適度に補充することが大切であり、化粧水や美容液、食事などから補う必要があります。1日あたり0.6mgから1.2mg程度でよく、生芋こんにゃくであれば100gで1日の必要量を摂ることができます。内側と外側からアプローチをすることにより、皮膚の状態を良くする効果を得ることができるため、化粧水や美容液にも含まれています。